アニメのブルーレイについて

僕は割とアニメのブルーレイは買う方(しょっちゅう買っては金が無くなり売ってを繰り返してますが)なんですが、買いもしない癖に「高い」とか「いつもアニメの時CMやってるけど買う人いるとは思わなかった」とか言われるたびに心を痛めてました。
だから僕は買った上でアニメのブルーレイの値段についてどう思ってるかを書こうと思います。

ざっくりまとめ

内容に対しての値段は正直高いと思ってるけど、アニメ作るのに金かかるし買う人は少ないしで仕方ないんだろうなと思って歯食いしばって買ってる。
あと、嬉しくない特典がついてたり、特典の内容が薄いと凄く残念に感じてしまうし、コレクターアイテムとしては帯の保管に悩むブルーレイもあるのが不満。

アニメのブルーレイって何円くらい?

そもそも、読んでる人は値段を知らないかもしれないので一応書いておきます。
1回「アニメのブルーレイ買って金が無くて……」って知り合いに話したら「え、あれ買う人いたんだ……」と言われたので。

フィギュアなどの大きな特典が付いてたり、限定生産盤とかではない場合の標準的な1枚の値段です。
しかし、やっぱり結構値段にばらつきがあるので、特典の豪華さによってこの値段から大きく外れることも結構ある上に、2クールアニメのボックスはサンプルが少なかったのでちょっとわからないです。

2話3話4話と続いて5話が無いのは、たいていの場合12話で割り切れる話数で収録されるので、1枚5話収録になることは無いからです。
13話収録だった場合も、1巻か最終巻だけ3話収録にしたりする方法で収録されるので、5話収録の円盤は(少なくとも僕は)見たことありません。
1枚あたりの話数定価
2話7000円
3話8000~9000円
4話10000~11000円
6話18000~20000円
12話 BOX24000円
12話 一気見15000円
24話 BOX33000円
24話 一気見20000円

そもそもなんでアニメのブルーレイを買うの?

この辺の話は僕はそこまで詳しいわけでも無い上に、時間をかけて詳細に調べたわけではなく、グーグルで少し検索すれば見つかる程度の話しかしてません。

アニメの売上というのはブルーレイの売上がかなり重要とされています。
だって、アニメそのものをパッケージとして売っているんですからね。しかも値段が結構高いです。
その売上が高い=アニメを作っている会社に「このアニメを作るのは利益になるぞ」と伝えてるのと同じ=続編が作られるかもしれない ということになります。

そして、僕は好きなアニメの続編を人質に取られてブルーレイを買うことになります。

やがて時が経てば配信の売上で続編が作れる時代が来るとは言われていますが、ブルーレイが売られる限りはそのアニメのブルーレイ買ったほうが直接の売上につながると思うので、やっぱり「好きなアニメのブルーレイが売られてたら買う」ということになって僕はブルーレイを買うのをやめることが出来ません。

高い理由 – そもそもなんで高いの?

安く売っても意味ない

例えば、このブルーレイを同じ内容で1枚3000円とかで売っても倍の枚数は絶対売れないと思うんですよね。
だったら強気の値段設定にして、「好きなアニメの続編を人質に取られてる」とか言い出すオタクとか、金持ちのオタクだけに絞って商売したほうが良いと思います。

買う人が少ない

上の理由とつながってくるんですが、アニメのブルーレイは1万枚売れれば超大ヒットとか言われる世界です。
なので、1枚を安くしてしまうと成り立ちません。
更に、上で説明したとおり安く売っても意味が無いので強気の値段設定にした結果、買う人が減ってたりしてる印象もあります。

アニメ作るのにはお金がかかる

OPEDのクレジット見たらわかると思うんですが、アニメにはたくさんの人が関わっていて、それらの全ての人に給料を払わなければなりません。その1人1人が何時間そのアニメの制作に従事してるかはわかりませんが……。

アニメを作ることによって得られる売上で経営している会社は、アニメの売上で会社の家賃や電気代を払う必要もあります。
アニメ制作会社は恐らくほとんど関東の首都圏に立地を持つと思うので、家賃は馬鹿にならないと思います。

いや、まぁそれだけじゃなくて色んな場所にお金がかかっていると思うのですが、僕がすぐ思いつくお金の使いみちだけでも結構金がかかりそうなことが予想できてしまうので、本当はこれ以外にもたくさんの場所にお金が使われていることでしょう。

高いと感じる理由

サブスクサービスで簡単に見れてしまう

マジでこれなんですよね。dアニメストアなんか月400円で見れちゃうんで、ブルーレイなんか買うのアホらしくなるんですよね。
その上、ブルーレイで見る場合ディスク交換がめんどくさかったり、ブルーレイプレイヤーを起動するというハードルが待ち構えてます。
その反面、サブスクサービスでは数回クリックするだけで再生がはじまります。この差はデカいです。

特典がショボい(と感じる場合がある)

巻によって特典に差があると感じたことがあるんですよね。
あるアニメのブルーレイで、1巻はキャストのイヴェントの舞台裏みたいな映像特典が入っていたんですが、2~6巻の映像特典はノンクレジットOPEDばっかり(ED映像が毎回違った)みたいなことがあったんですが、僕は正直ノンクレジットOPEDを特典に入れられても「うーん……」って感じなので、この1巻と2~6巻が同じ値段なのはちょっと思うところがありますね。いや全部買いましたが……。
でも、かといってキャスト出演の映像が毎回嬉しいかって言われると微妙なんですよね。ワガママで申し訳ない。でもこっちは1枚7000円払っているので多少のワガママは言わせてほしい。

買ってもほこりを被るだけの存在になるって経験でわかってしまうのに、手放したり買わないという選択をしてしまうと心が痛い

上に書いたような理由で、買ってもほとんど再生せずにほこりを被るだけになってしまうことがしょっちゅうあるんですよね。
でも金無いからって売ったり、そもそも買わなかったりすると罪悪感を覚えるという厄介な存在なんですよね……。これが辛い。
一例として、一人暮らしで買って良かったもの、いらなかったもの、自分には必要そうにないものという記事で「刀使ノ巫女のブルーレイ」を挙げているのですが、その理由として
一時期、本当にお金がなくて全巻購入特典ともども売却してしまったんですが、心に穴が空いてしまったようでふとした時に「僕はこんなにも大好きなアニメである刀使ノ巫女のブルーレイを手放してしまったんだ」という自己嫌悪に苛まれていました。
ですが、最近ちょっとだけ無理をして特典は入手不可能でもブルーレイだけでも買い直しました。
買い直してからはそういった自己嫌悪に苛まれたり、心に穴が空いたような感覚も軽減されました。
本当に買ってよかったと思っています。本当ですよ。

と書いてます。ブルーレイ買ってから再生した回数は片手で数えられる程度だと思う物体にも関わらずですよ。
本当に狡猾な商売だなと思います。好きなアニメを人質に取ってブルーレイを買わせてるような。

安い海外版のブルーレイが存在する

パッケージで本編を見たいだけなら、海外版を買うという選択肢が出てきます。
僕は買ったことがないので、中身について詳しくはないのですが、以下のメリットがあります。
  • “””かなり”””安い
  • まとめて入ってる(正直2話収録で7000円するのを6枚も揃えるのは苦痛だけど、海外盤では1,2枚にまとまっている)
代わりに以下のデメリットがあります
  • 特典が入ってない
  • 制作側にお金が入らない
僕はこの「制作側にお金が入らない」というデメリットが受け入れられないので海外版のブルーレイは買ってません。

アニメブルーレイへの不満

アニメのブルーレイを買ってて「これ売る気あんのか?」って思うような特典がついていることが多々あります。
そういう積もり積もった不満をここに書いていきます。
本当に買っている人間でないと書けない不満だと思います。

特典

特典については上でも触れたんですが、ここではもうちょっと踏み込んだ話をします。
アニメ公式サイトの「Blu-ray」のページには様々な特典が書かれてます。
そこで、公式サイトに書かれてる特典内容ってのはどんなものかというのを書きたいと思います。
僕はたまにこの記載を「誇張してるのでは?」と思うことがあります。

何のアニメのブルーレイかは言いません。このアニメのことを悪く言いたくないから……。

公式サイトに書かれている内容

  1. キャラクターデザイン○○描き下ろしジャケット
  2. オンライン生配信ライブ視聴券封入
  3. 特製ブックレット(16p)
  4. 特典映像ディスク(声優茶番)
  5. キャスト直筆サイン入り特製ポストカード(ランダム封入)

各特典がどういうものなのか

1→新規絵のジャケットというだけです。99割のブルーレイに標準装備されてます。新規絵ということに一応価値はありますが……。
2→これは声優オタクにブルーレイを売りつけるためのものです。こうでもしないと売れないからとよく言われていますが、これを付けても売れないアニメも最近増えてるという印象が強いです。
3→これも99割のブルーレイに標準装備されています。問題は内容の濃さで、この例として挙げたアニメのブルーレイでは以下のような内容となってました。
  • キャスト出演のライヴイヴェントの時の写真
    • 出てるキャストを好きじゃないと意味がない
    • このアニメの出演キャストが多いせいか、一人ひとりが小さく写ってるだけなので、出てる声優が好きでも「うーん……」といった感じ
  • 収録されているエピソードの紹介
    • 公式サイトの「STORY」ページに一字一句変わらないことが書かれています
    • 同時に場面カットが載ってますが、公式サイトと全く同じです
  • キャラクター紹介
    • 公式サイトの「CHARACTER」ページに一字一句変わらないことが書かれています
  • 設定画
    • これはブックレット特有だと思いますが、1ページしかスペースが取られていません
いや、これは酷い……。
4→この映像はなんと!!!!!Youtubeで全編視聴可能です。
5→入ってないこともあります(僕は入っていませんでした

帯の保管

たまに帯保管するために外側の袋を保管しないといけないブルーレイがあるんですけど、あれが本当に邪魔なんですよね。
きれいな状態で保管するためには外側の袋が必要なんですが、上でも紹介したとおり、ただでさえブルーレイを見るには障害がある(プレイヤーを起動したり等)のに、袋を破らないように慎重に開けて、パッケージを取り出すという工程があることによって、更に再生しなくなります。
三方背ケースに帯が収まるようなデザインにしてほしいんですよね。

ブルーレイを買っている人に「違法視聴は犯罪」って説明とか企業ロゴを流すところ

ブルーレイを買っている人というのは、言ってしまえば超優良顧客だと思うんですよね。
そういう人たちに「違法視聴は絶対犯罪です」って警告するのって「ケンカ売ってんのか?」って印象が強い。被害妄想かもしれないけど。
しかも、この注意書きや企業ロゴってそこそこの時間表示されるし、スキップできないんですよね。
たくさんの会社が関わってブルーレイを出しているのでしょうが、この企業ロゴ流れてるのもハッキリ言って邪魔なんですよね……。

いや、まぁどっちも仕方ないんでしょうが、こんなん流されるせいで更にブルーレイからアニメを再生しようという気が失せてしまいます。
ブルーレイからアニメを再生しようという気が失せるということは、「どうせ再生しないブルーレイを買う意味があるのか?」という自問自答が始まってしまいます。
そしてその自問自答で「いや、今お金ないしこのブルーレイ1年は再生してないし売ってもいいかな」という答えが出て実際に売りに行くと今度は「僕はこんなに大好きなこのアニメのブルーレイを売ってしまったのか」という自己嫌悪に陥ってしまい、買い直すという悪循環なんですよ。