どうも。園田うきです。
タイトルの通り、僕がイラスト制作をする時の手順について書こうと思います。
僕の絵はこんな感じです
目次
前置き
- そこまでうまいわけでもない僕の手順なので、間違ってるとかもっといいやり方あるとかあると思いますが、絵に正解はそもそも無いので、この記事を書くことにも大きな問題はないと思ってます。
- 現状の絵を描く手順を言語化してみて、今後改善していったりするために書いてるので「役に立たなかった」とか言われても知りません
- 使用しているツールはCLIP STUDIO PAINT PROです
イラスト制作の手順
この絵くらいからこの手順で描いてる気がします。この絵のclipファイルの画像を見せながら手順を紹介します。
1. 小さめのサイズで構図の案を描いてみる
この段階では、太めの薄い青色の鉛筆を使ってサムネサイズで「こんな感じの絵になったら良いな~」という案を3つ~4つ出します。
たまに強烈に「この光景を描く!!」と思う時もあるんですが、そういう時も一応そのパッションは忘れずに一応ざっくり描いてみます。多分こういうときでも2,3案だした方がいい気がします。
この時、「これは画面に入れたい」とか「この絵はこういうのを見せたい」というのは決めておいて、それに沿った色んなイメージの絵とかを見つつ決めます。
今回は、「転天のキーヴィジュアルを見た時、ユフィとアニスが手を繋いでるのが凄く印象的だった」のを絵にしたいと思ったので、手を繋いでいるのが一番大事だと思いながら考えてました。
今回右上を選んだ理由は、前に描いたスレミオ絵 がこの構図で評価が伸びたからです。
2. 3Dデッサン人形をいじって人物にそのポーズを取らせる
個人的に絵を描く中で一番つまらない工程。
時短するために、 CLIP STUDIO ASSETS とかで色んなポーズをストックしておきます。
また、こういう場所で売られてるポーズは大体自然なポーズになってることが多いので多少安心です。
背景に何を置くか決まっている時は、その3D素材を置くのもここでやります(背景を描く段階でやることもあります
3Dデッサン人形をいじるためのコツ
- 「他の角度から見た時どうなるか見たいけど、カメラの位置動かしたくないんだよな……」って時
- オブジェクト→ツールプロパティ→サブツール詳細→カメラ→使用中のカメラ→複製 で今のカメラを複製し、複製した先のカメラを使うと、その「動かしたくないカメラ」を保存でき、違うカメラから見た目線を見ることが出来ます
- カメラを斜めにしたい時
- オブジェクト→ツールプロパティ→サブツール詳細→カメラ→ロール
- オブジェクトの表示非表示
- オブジェクト→ツールプロパティ→サブツール詳細→オブジェクトリスト
- 購入したポーズ集を今表示してるデッサン人形に適用したい
- 下の方の設置とか左右反転とかあるボタン類のところに「ポーズ素材をモデルに適用」があるのでそれを使う
- 手の表情などを使う時は、デッサン人形の手を選択してから使うと、選択した手(右手、左手)のみにその評定を適用できる
- 逆光や順光にした時の影の入り方の参考に使いたい
- オブジェクト→ツールプロパティ→サブツール詳細→光源 にあるボールを「それっぽい!」と思った影がつくまでぐりぐりいじります
3. 3Dデッサン人形を元に大ラフを描く
3Dデッサン人形を透かして大雑把にトレースします。ここでも太めの薄い青色の鉛筆を使います。
服を着せる時は、裸の素体を一旦自分で描いてからその上に服を着せるようにします(画像では素体の線は消えてますが信じてください)。また、「この服を脱げるかどうか」を頭の中に入れながら服を着せます。
この段階でどれだけノリノリになれるかが、最終的な完成度に影響してくる気がします。
4. もう1段階詳細なラフを描き、そこに色と影を乗せる
カラーラフを描きます。
修正とか迷いとかそういうのは全部この段階かそれより前でやります。
顔パーツの位置修正とか、服の装飾の細かい部分をどうするかとか、どのへんに影を置くかとか、そういうのは全部この辺で決めます。
影は、塗りレイヤーフォルダの上に乗算レイヤーを作ってクリッピングして「この辺が影になってたらいいな~」と思いながら塗ります。
3Dデッサン人形に落ちてる影も参考にしますが、塗ってみて「ここに影落ちてると可愛くないな……」と思った場合はここに影を入れません。
逆に、「ここに影があるとキャラクターの表情をこうみせることができるな」と思った時はそうしてみます。そういうのを存分に試せるのがこの段階なので色々やってみます。まだ修正が効きやすい段階ですし、修正を重ねて画面が少し汚くなってもあとでなんとでもなります。
この段階では立体感や完成図のイメージを固めるのが目的なので、パーツごとに影を塗ったり、2レイヤー以上の影を入れたりはせず、簡単に塗ります。
5. 背景を描く
この段階で背景を描いてしまって、更に完成図のイメージを強固にします。
僕は背景は一発で描くので、ラフ→清書みたいな手順を踏まないことが多いです。
最初の段階で背景に置くものを3Dで置いてる時は大ラフに描いてからここで清書みたいにはなりますが。
背景を描く時、カラーラフで描いたキャラは非表示にします。たまに表示して「お~~」って満足すると気持ちよくなれます。
この絵の背景は百合の花ブラシでガーっと塗って、キャラのイメージカラーをオーバーレイで乗せただけの簡単背景なので大したことはしてませんが……。
6. 顔パーツの位置修正
背景を描いてる間、キャラを非表示にしていたので目がある程度リセットされてるのを期待して、この段階でも顔パーツの位置を修正します。3D人形の鼻の位置とかは一旦無視して、平面的に可愛く見えることを重視します。
7. 清書
これまで頑張って完成図のイメージを固めたので、それをきれいな線で引き直すことと、細かい部分まで描きこむことでクオリティを上げることに全部集中します。
3Dデッサン人形をいじってる時の次くらいに辛い。
8. 仕上げ
この絵では以下のような仕上げをしました
- 線画の色トレスをしました
- 【クリスタ】線画と塗りをなじませるお手軽色トレスのやり方解説! ←ここに書いてあるやりかたをそのまま使ってます
- 直感で「うーん、ここは光が当たってるからもうちょっと線画を薄くしたいな」とか「ここ色トレスで線が潰れちゃって微妙だな……」思った部分はそうしてみます。ちょっと違ったらCtrl+zとかでまた戻ります。
- この絵では、手を印象的に見せたかったのですが、色トレスによって手の線画が潰れてしまい埋もれている印象を受けました。なので、手の色トレスを消しました
- あと顔パーツの色トレスも消したんですが、これは今思うと消さないほうが良かったかもしれない……。
- この絵はキャラが2人重なっている箇所が多く、前後がおかしい箇所をレイヤーマスクを使って削りました
- この絵は、レイヤー構成はアニス(金髪)→ユフィ(銀髪)の順番だったんですが、ところどころで順番が逆になっている部分をアニスのレイヤーが入っているフォルダにレイヤーマスクを作成して削って順番がそれっぽく見えるようにします。
- 木漏れ日の影が落ちてたらエモいよな~と思いながら木漏れ日の影を追加しました
- 木漏れ日で影になってる部分は目が行かなくなるので自信ない部分を隠すのにも役立ちました。
- 背景の百合の花に落ちてる影を追加しました
- 2人重なってる影を考慮していないので追加しました。
- 清書が終わってからも少し顔のパーツの位置を微調整しました。
- パーリンノイズを不透明度39%でうっすら入れました。
9. 寝る
たまに誕生日絵などですぐ投稿しないといけない時はこれができてません。
一旦寝るとか次の絵を描き始めるとかアニメ見るとか他のことして絵から離れます。
そこからしばらくしてから絵を見直して修正箇所があれば修正します。
10. 完成!
Twitterに絵を上げる時は、タイムラインに人が多い時に絵を上げましょう。ですが、今は後から引用RTしたりできるので、そこまで神経質にならなくても良い気もします。
僕の経験上、pixivはあまり時間帯は関係ないような気がしてます。というか、pixivは長い時間をかけて評価が伸びていくような印象が強いです。